香港各地で抗議活動 今年は「国歌条例」で対立

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反政府の集会を解散させようとペッパースプレーを撃つ警察隊ら=10日、香港(ロイター)

反政府の集会を解散させようとペッパースプレーを撃つ警察隊ら=10日、香港(ロイター)

 【香港=藤本欣也】中国国歌への侮辱行為を禁じる「国歌条例」の成立に向けた動きが加速する香港で10日、数十人から数百人の若者らが、少なくとも10カ所のショッピングモールに集まり、反政府デモのテーマソングを歌う抗議活動が行われた。警察は「9人以上の集会」を禁じた防疫措置の規定に反するとして強制排除に乗り出し、「母の日」のプレゼントを抱えた買い物客らが巻き込まれて逃げ惑うなど混乱した。

 中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に対し大規模な反対デモが起きてから6月9日で1年を迎えるが、今年は国歌条例案をめぐり対立が深まっている。

 国歌条例案を審議する立法会(議会)の内務委員会では、同案に反対する民主派議員が昨年10月から議事を妨害。しかし今月8日、乱闘騒ぎの末に親中派議員が議事を強引に進め、同案は成立に向けて前進した。

 国歌条例をめぐっては、中国政府が「愛国教育」の一環としてその早期成立を香港側に求めてきた経緯がある。「林鄭月娥(りんていげつが)行政長官は中国の全国人民代表大会(国会)が開かれる今月下旬までに成果を出したいのでは」(民主派の陳淑荘議員)との見方も出ている。

 昨年、反政府・反中デモが本格化した香港では、中国の国歌「義勇軍行進曲」を嫌う若者が多い。香港で行われたサッカーの国際試合の際に、演奏された中国国歌へのブーイングも起きている。一方で香港市民が作った、デモのテーマソング「香港に栄光あれ」を“国歌”と位置づける若者らが増えている。

 繁華街、尖沙咀(チムサチョイ)のモールでテーマソングを歌った男子高校生(17)は「これは自由のための戦いの歌だ。僕たちは独裁体制の中国の国歌を拒否する」と語った。

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