マレーシアのムヒディン首相は10日のテレビ演説で、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、3月18日から実施している活動制限令の一部を4週間延長し、6月9日まで続けると発表した。
同国政府は活動制限令を今月4日に大幅に緩和し、12日まで続ける予定だった。大部分の企業や店舗が感染防止策を取ることを条件に操業を許可され、生活用品の買い出しに限らず住民の外出も可能となった。ただ、州を越えた移動や大人数の集会は原則禁止。学校の休校措置も続いている。
ムヒディン氏は演説で「まだ危機を脱したわけではない」と述べ、国民に対策を続けるよう呼び掛けた。同国の感染者は約6600人。(共同)