東証、一時２カ月ぶり高値　経済活動再開に期待先行

　週明け１１日午前の東京株式市場の日経平均株価は続伸した。先進国での新型コロナウイルスの感染拡大が鈍化して経済活動が再開することへの期待が先行した。上げ幅は一時２００円を超え、取引時間中として３月６日以来約２カ月ぶりの高値を付けた。

　午前１０時現在は前週末終値比２５３円４３銭高の２万０４３２円５２銭。東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）は１９・６９ポイント高の１４７７・９７。

　政府が特定警戒都道府県以外の３４県では緊急事態宣言の解除を前倒しする可能性が意識され、工場操業や店舗営業を含む企業活動が徐々に動きだすことを見込んだ買い注文が入った。

　世界的には、欧米の多くの地域で第１波のピークを越えたとの観測があり、経済的な打撃から立ち直るとの見方が相場の支えとなった。