世界気象機関(WMO)は12日、今年に入ってからの毎月の世界平均気温が、過去最高もしくは2番目に高かったと明らかにした。海洋面の温度が高い状況が続くため、5~6月も平均気温が高くなると予測している。
4月の平均気温は、世界で異常気象をもたらす南米沖の海水温が上がるエルニーニョ現象が大規模に発生していた2016年4月と並ぶ高さ。今年はエルニーニョが発生していないため、WMOは地球温暖化が主要因とみている。
また、WMOによると、新型コロナウイルス感染拡大に伴う航空便の減少で、民間航空機から提供される気象データが8割近く減少した。地上の観測地点の保守管理が適切に継続できるかどうかも懸念されている。(共同)