JR東海は15日、葛西敬之取締役名誉会長(79)が、6月23日の定時株主総会で取締役を退任すると発表した。JR東海発足直後の昭和62年4月に就任した取締役を33年余りで退くことになった。取締役退任後も名誉会長は続ける。
葛西氏は38年4月、旧国鉄に入社。後にJR東日本社長となった松田昌士氏、JR西日本社長を務めた井手正敬氏とともに、国鉄民営化を推進したとされる。平成2年6月の代表取締役副社長を経て、7年6月には社長に就任した。
葛西氏の取締役退任理由をJR東海は「着実に世代交代を進めるため」としている。