イスラエル国会は17日、右派「リクード」のネタニヤフ党首を改めて首相とする内閣を承認、新たな連立政権が発足した。昨年4月以降で3度の国会総選挙が行われるなど、1年以上続いた政治混乱がようやく収束した。ネタニヤフ氏の首相就任は通算5期目。新型コロナウイルスの感染拡大で大きく落ち込んだ経済の立て直しが当面の課題となる。
新政権もトランプ米政権との良好な関係を堅持し、敵対するイランや親イラン勢力への圧力を強化する方針に変更はない。
連立政権にはリクードのほか、ガンツ元軍参謀総長が率いる中道「青と白」、中道左派「労働党」、ユダヤ教超正統派の2つの政党などが参加。国会定数120のうち70議席以上を確保し、安定した政権基盤を築いた。(共同)