フジテレビのクイズバラエティー番組「超逆境クイズバトル!!99人の壁」で解答権のないエキストラを参加させていた問題をめぐり、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は15日、審議入りすることを決定した。
同番組は参加者100人の中から挑戦者1人を選び、「壁」となる99人の解答者と対決しながら全問正解を目指す。参加者はホームページで募り、オーディションで選抜していたが、参加者が集まらないときには、解答権のないエキストラを手配していた。
BPOによると、委員からは「意欲的な番組であるが、もともと無理があったのではないか」などの意見が出され、放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りを決めたという。
不適切な手法での収録が行われていた期間について、フジテレビは平成30年8月15日の放送回~昨年10月26日の放送回としている。同局は今年4月、番組ホームページ上で「番組のコンセプトを逸脱し、視聴者の信頼を損なう形となっていた」と公表していた。