西村康稔全世代型社会保障改革担当相は19日の記者会見で、政府の全世代型社会保障検討会議の最終報告とりまとめについて、当初予定の6月から遅れる見通しを明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大で議論がストップしているため。現時点でのめどは示さなかったが、政府内では半年程度延期するとの見方も出ている。
西村氏はとりまとめの時期について「社会保障改革は喫緊の課題なので、しっかり議論していきたいが、全体の中で少しずれることは頭に置かなければいけない」と説明した。
検討会議は、昨年12月に中間報告をまとめ、75歳以上の人が窓口で支払う医療費負担を2割に高める所得要件の線引きなどが焦点だった。