ルイ・ヴィトンの元PRトップ、藤原淳氏の著書『パリジェンヌはダイエットがお嫌い』は、体重ではなく「体型」を重視するパリジェンヌの美意識を提案。痩せることに固執する考えから脱却し、心身のバランスと自信を育む秘訣を解き明かします。本記事では、パリジェンヌの「神習慣」の象徴、「マイ・ジーンズ」を通じた自己発見の道を探ります。
パリジェンヌのように、自分に合ったジーンズをまとい、自信を持って佇む女性のシルエット。体型を活かしたファッションの象徴。
パリジェンヌの美意識:体重よりも「体型」を重視
パリジェンヌが最も気にするのは、体重計の数字ではなく、自身の「体型」です。彼女たちはほとんど体重計に乗らず、体のラインには細心の注意を払い、自分らしい理想の体型維持にエネルギーを費やしています。この美意識を象徴するのが、パリジェンヌの「マイ・ジーンズ」です。誰もがジーンズを一つは持っていますが、本当に自分に似合い、全体のバランスを整え、心地よく履ける一本を持っている人は意外と少ないのではないでしょうか。「マイ・ジーンズ」は単なるファッションアイテムではなく、自己と向き合うための大切なツールなのです。
最高の「マイ・ジーンズ」を見つける3つの秘訣
「マイ・ジーンズ」は必ず存在します。時間をかけて探し出すことで、自分らしい美しさへの第一歩を踏み出せるでしょう。理想の一本を見つけるための3つのコツをご紹介します。
1. 先入観を捨て、あらゆるジーンズを試着する
「これは似合わないだろう」という偏見を捨て、ブランドやスタイルにこだわらず、片っ端から試着してみてください。意外にも、予想しなかった一本が「一番自分に似合っていた!」という経験はよくあることです。慣れるまではプロの店員にアドバイスを求めるのも良いでしょう。
2. 全体像を意識し「シルエット」に細心の注意を払う
「全体のバランスを整えるジーンズ」とは、お尻のラインをきれいに見せ、足を長く演出するものです。色や質感も大事ですが、試着した時の全体の印象、特にシルエットに着目してください。鏡で様々な角度から確認し、あなたの体型を最も美しく見せる一本を選びましょう。
3. 試着した瞬間の「感覚」を大切にする
自分だけの「マイ・ジーンズ」は、ゆる過ぎず、キツ過ぎず、「これだ」という完璧なフィット感をもたらします。背筋がピンと伸びるような爽快感が得られるはずです。履き心地の良さは自分にしか分からない感覚ですから、何よりも自分の直感を信じて大切にしてください。
「マイ・ジーンズ」を探す努力は、自分自身と深く向き合うことに他なりません。それは「自分らしい体型」とは何か、「自分らしいスタイル」とは何かを真剣に問い直すプロセスです。パリジェンヌの美意識に倣い、数字に囚われず心身のバランスを整えることで、あなた本来の美しさと揺るぎない自信を育みましょう。
参考文献
出典:藤原 淳 著『パリジェンヌはダイエットがお嫌い』(ダイヤモンド社)