緊急事態宣言解除の大阪府内「そろり日常」

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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が大阪府内でも解除されて一夜明けた22日、徐々に再開されつつある商業施設やレジャー施設などには、長かった外出自粛の“段階的解除”をはかる人たちが訪れた。各自治体も、「コロナ後」を見据えた日常復帰へのスケジュール策定の動きを加速。公共施設でも再開準備が進んでいる。


再開した図書館を訪れた市民ら=富田林市立中央図書館
再開した図書館を訪れた市民ら=富田林市立中央図書館
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 大阪府の休業要請一部解除と政府の緊急事態宣言解除を受けて、富田林市は22日、市が運営する「富田林市農業公園サバーファーム」と観光交流施設「とんだばやしきらめきファクトリー」を、23日から再開すると決めた。市民総合体育館や多目的施設「すばるホール」などは26日から順次再開する。

 市は「公共施設は今後もリスクを避け、イベントは規模や内容なども考慮しながらの運営になる」と警戒を継続。サバーファームは今月中、屋内施設の閉鎖を続け、広場、花畑、バラ園など屋外施設を中心に営業する。

 近鉄富田林駅前の「とんだばやしきらめきファクトリー」は当面、観光案内所としての機能に特化し、地元産品の販売などは休止したまま。開館時間も短縮して午後6時までとする。担当者は「例年なら春の観光シーズン。再開はうれしいが、しばらくは様子見の運営になる」と話した。

 一方、約2カ月半ぶりに22日再開した同市立中央図書館。再開は府の図書館に対する休業要請解除決定を受けて15日に決まり、準備が進められていた。22日は午前10時の開館直後から、再開を待ちわびた市民らが訪れた。

 開館直後に来館した市内の主婦、北村純子さんは「やっと再開。読み聞かせ用の本を借りるのに利用しており、子供たちにも喜んでほしい」と話した。


人気のウォンバットを見学する親子=池田市の五月山動物園
人気のウォンバットを見学する親子=池田市の五月山動物園
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 18日に再開していた池田市の五月山動物園には22日、緊急事態宣言が関西でも解除されたのを受けた家族連れらが来園した。3月4日から休園していたこともあり、“固定ファン”もいるほど人気者の有袋類、ウォンバットの飼育施設前では「久しぶり!」との声も。スマートフォンやビデオカメラで撮影する姿も目立った。

 ウォンバットをはじめアルパカやワラビーなど13種を飼育、休園中は動物たちのライブ動画配信などでファンサービスに努めたという同園。子供にウォンバットを見せたくて来園したという同市の会社員、宮田敬広さん(31)は「外出自粛は続けようと思うが、緊急事態宣言の解除で屋外施設ならと来ることにした。いいストレスの解消になった」と笑顔を見せた。

 同園は当面、消毒液を備えた正面の入り口のみをオープン。各飼育施設の見学スペースは一方通行にして「ソーシャルディスタンス」の目安となるようテープで印をつけるなどした。「人畜共通感染症」への警戒のため、動物にさわれる「ふれあい広場」は休止している。

   ■   ■

 緊急事態宣言の解除を受けて堺市は22日、6月1日からの市立学校再開などを決めた。図書館や公園、ホールなどの施設は、感染拡大防止策を講じた上で23日以降の再開を目指す。

 府の対応を踏まえ、5月中は週1回の分散登校を維持しながら、進学や受験を控える小6、中3、高3の授業を先行して再開。6月1日から短縮授業を始め、15日から通常授業に戻る。幼稚園や保育園は5月28日から再開する。

 人の移動を伴うイベントは、屋内外を問わず規模を縮小しての実施を要請。夏以降に予定されている祭りやスポーツ大会なども開催方法などを検討する。

 段階的に店舗の営業を再開してきた高島屋堺店(堺市堺区)は、緊急事態宣言が解除された21日に全館で営業を再開した。同店によると、ずっと営業を続けていた食料品売り場に加え、再開を望む声が多かった衣類など生活必需品売り場を18日から営業していた。

 ただし、営業時間は午前10時~午後5時に短縮。客との距離が近くなるサービスカウンターや化粧品売り場などではフェースシールドをつけて接客する。

 18日に目立った混雑はなかったが、客からは「(営業再開を)待っていた」などの声が聞かれたという。

   ■   ■

 東大阪市は22日、新型コロナウイルスの感染拡大防止などのため職員らを2班に分けて交互に在宅勤務を認めていた態勢を解除し、通常勤務に戻した。2班態勢は4月14日から実施してきたが、政府の緊急事態宣言解除を受けて決めた。通常勤務とはいえ、当面の間は時差出勤を拡充。午前10時~午後6時半の勤務を新たに認めるとしている。

 JR・近鉄の河内永和駅近くの東大阪市立永和図書館は、緊急事態宣言の解除を受けて22日正午にオープンした。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、当初予定の3月7日開業が約2カ月半遅れた。同館によると、図書類の貸し出しや返却を行うが、新聞・雑誌の閲覧はできないほか、入館者を30分ごとに入れ替えて感染防止をはかる。

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