自民党の石破茂元幹事長は23日、テレビ西日本の番組で、賭けマージャン問題で辞任した東京高検の黒川弘務前検事長の任命をめぐり安倍晋三首相が「首相として責任がある」と発言したことに触れ、「国民の心に響くということが大事だ」と述べ、「責任は感じることもあるが、取るということがある」と指摘した。
「責任を取る」との意味について、石破氏は防衛相時代の平成20年に発生した海上自衛隊のイージス艦の漁船衝突事故を振り返り「国民に責任を取らないといけないことがあった。けじめがついたら、職を辞するのも一つのあり方だった」と説明。ただ、石破氏は続けて「普通の大臣と首相は違う」とも語った。
政府の新型コロナウイルスをめぐる対応については早期の検証が必要とし「私は安倍さんより長く国会議員をやっている。そういう人間が党を変えていかなければダメだ」と述べ、検証に力を入れる考えを示した。