野党、予算委集中審議を要求 黒川氏処分に疑義





会談に臨む立憲民主党・安住淳国対委員長(左)と自民党・森山裕国対委員長=25日午前、国会内(春名中撮影)

 自民党の森山裕、立憲民主党の安住淳両国対委員長は25日、国会内で会談し、賭けマージャンで辞職した黒川弘務前東京高検検事長の問題などをめぐり協議した。

 野党側は、首相官邸が黒川氏への訓告処分を実質的に決めながら、安倍晋三首相が検事総長の判断だったと虚偽答弁をした疑いが強まったなどと訴え、衆参両院の予算委員会集中審議の開催を要求した。安住氏は「黒川氏の処分問題について、首相の言っている話と報道は真逆だ。首相から直接聞かないといけない」と述べ、森山氏は「できるだけのことはする」と応じた。

 一方、政府による検察官を含む公務員の定年延長を盛り込んだ国家公務員法改正案の廃案方針についても協議した。安住氏は27日の衆院内閣委員会までに公務員の65歳定年に関する政府見解を示すよう求めた。安住氏は会談後、記者団に「『政府見解に納得できなければ、国会は動かなくなる可能性がある』と森山氏に警告した」と語った。

 フジテレビの人気番組に出演していた女子プロレスラー、木村花さん(22)が死亡したことをめぐり、与野党で会員制交流サイト(SNS)上での誹謗(ひぼう)中傷に対処するルール作りの必要性についても確認した。



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