首相会見全文(4)接触確認アプリ「個人情報取得せず、来月中旬目途に導入」





新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言の全面解除を表明する安倍晋三首相=25日午後、首相官邸(春名中撮影)

 「クラスター(感染者集団)対策を一層強化することが必要です。そのカギは、接触確認アプリの導入です。スマートフォンの通信機能により、陽性が判明した人と、一定時間近くにいたことが判明した方々、すなわち、濃厚接触の可能性が高い皆さんに自動的に通知することで、早期の対策につなげるアプリです。先月、(英国の)オックスフォード大学が発表したシミュレーションによれば、このアプリが人口の6割近くに普及し、濃厚接触者を早期に、早期の確認につなげることができれば、ロックダウンを避けることが可能となる大きな効果が期待できるという研究があります。わが国では、個人情報は全く取得しない。安心して使えるアプリを来月中旬を目途に導入する予定です。どうか多くの皆さんに、ご活用いただきたいと思います」

 「同時に医師が必要と判断した場合には、直ちに検査を実施する。検査体制の強化にも引き続き取り組んでまいります。抗原検査の使用がすでに始まりましたが、PCR検査についても、民間検査機関への支援に加え、大学にある検査機器を活用させていただくなど、検査機能の拡大を進めます。検体を採取する体制も増強します。これまでの専用外来に加え、医師会のご協力をいただき、全国ですでに100カ所近いPCRセンターを設置しており、これを一層拡大していきます。2兆円を超える予算を積み増し、自治体と連携しながら、医療提供体制の充実にも取り組みます。全国各地で新型コロナ重点医療機関を指定し、今後の流行の恐れに備え、十分な専用病床をしっかりと確保していきます。ウイルスとの戦いの最前線で、奮闘してくださっている医療従事者、病院スタッフの皆さん、介護事業所の皆さんに心からの感謝の気持ちとともに、最大20万円の給付を行う考えです」

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