5月の音楽新譜 緊張の日々に くつろぎ作品ピックアップ

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小原孝「弾き語りフォーユー」

小原孝「弾き語りフォーユー」
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 新型コロナウイルスの感染拡大はCD制作の現場にも影を落とし、完成が遅れる作品も出た。緊張を強いられる日々が続く。5月の新譜は、心身がくつろげる作品を中心に聴いてみよう。(石井健)

 さだまさし「存在理由~Raison d’?tre~」〔1〕は、たゆたうように時が流れる。宙に溶ける歌声を、響き豊かな弦楽器群の伴奏が包み込む。この吟遊詩人は言葉が強すぎる瞬間もあるが、どの歌の主人公も自らの存在する理由を求めて懸命に生きる。グレープ時代から通算46作目。配信あり。

 小原孝「弾き語りフォーユー」〔2〕は、出演中のラジオ番組にちなんだ題名のピアノ独奏集。抑制が効いた演奏は、ひけらかさず、欲張らず、適量のくつろぎを届ける。クラシック曲から民謡、「パプリカ」まで24曲と幅広い。27日発売。配信あり。

 角松敏生「EARPLAY~REBIRTH2~」〔3〕とチャンプリン・ウィリアムス・フリーステット「CWF2」はAOR。都会的で大人っぽい雰囲気が特徴だが、最近は珍しい。昼は角松、たそがれどきはCWFでリゾート気分に。ともに配信あり。

 岡本真夜「Thanks a million」〔4〕は、デビュー25年を記念して代表曲16曲を集めた。デビュー曲「TOMORROW」は、あの頃はやった“応援ソング”。やがて時代は励まされることに疲れたが、いまこのとき再びこういう歌が必要かもしれない。配信あり。

 ステイホームで成長が加速している米動画配信大手ネットフリックス。「愛の不時着」〔5〕は、配信番組中、日本で連日「人気首位」の同名韓流ドラマの劇中歌、劇伴音楽を集めた。その調べが、はかなく美しいのは、「冬のソナタ」の昔から変わらない。27日発売。配信あり。

 ジョン・コルトレーン「ジャイアント・ステップス~60thアニヴァーサリー・デラックス・エディション」〔6〕は、ジャズサックスの巨人が独自の奏法を確立した記念碑的作品の発売60周年を記念したCD2枚組み。世界に先駆けて発売。じっくり聴こう。

 コルトレーンの時代、シングル盤より長時間収録できる「EP盤」が存在したが、「シングル以上アルバム未満のサイズは、作品発表にスピードが求められる音楽配信の時代に最適」(レコード会社)と、再び着目されている。「SYMBOL」〔7〕は、昨年デビューしたSano ibukiの初EP。硬軟取り混ぜた7曲は映像を喚起し、まるで短編映画。平成24年デビューの家入レオも「Answer」〔8〕が初EP。7曲入りで、5曲は「秋桜」などカバー。EPサイズをどう使うかもさまざま。ともに配信あり。

 注目はレディー・ガガの3年半ぶりの新作「クロマティカ」だが、29日の発売まで内容を秘すため聴けずじまい。「癒やしと勇気」について語る作品なのだという。配信あり。

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