香港で授業拒否や議会包囲 国歌条例に抗議呼び掛け





機動隊が警戒する中を通り過ぎる出勤中の会社員ら=27日、香港(ロイター)

 中国国歌の侮辱を禁じる国歌条例案の香港立法会(議会)審議が27日、昨年6月からの政府への大規模抗議活動による中断を経て、約1年ぶりに再開する。抗議のため、複数の地下鉄駅で列車の運行妨害があった。立法会の包囲や中高生の団体による授業ボイコットも呼び掛けられている。

 抗議活動は、中国の全国人民代表大会(全人代)で審議中の香港での国家安全法制に反対を訴える狙いもある。香港メディアによると、何者かが列車の扉に物を挟んで開閉できないようにして運行を妨害。一部の地下鉄駅で線路に柵が投げ込まれた。警察は約3500人で警戒。立法会周辺は前日からバリケードを築いて近づけないようにした。

 香港の国歌条例案は2017年の中国本土での国歌法施行を受け、香港政府が18年に立法会に提出。6月4日には審議が終了し、採決される見通し。(共同)



Source link