世界成長率予測を引き下げる公算 IMF、コロナで悪化





国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事(ロイター)

 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は28日、2020年の世界経済の成長率予測を下方修正する可能性が高いとの認識を示した。最近の経済指標は「世界経済がさらに悪化することを示している」と指摘。4月時点でマイナス3・0%と見込んでいたが、6月に公表予定の経済見通しでさらに引き下げる考えを示した。

 ゲオルギエワ氏は世界の9割近い170カ国の経済が悪化すると説明し、コロナ危機によって「経験したことのない不確実性や深刻さに直面している」と強調した。

 各国が悪影響を和らげるために講じた財政出動は9兆ドル規模に上る。「今後数カ月でさらに大きな努力が必要になるだろう」と追加支援策の実施を促した。

 新興国市場から1千億ドル(約10兆7600億円)以上の資金がわずか2カ月間で流出したが、主要中央銀行による資金供給策などで落ち着きを取り戻しているとの見方も示した。(共同)



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