「カナダは米国の共犯者」 中国大使館がファーウェイ幹部審理を批判





27日、カナダ・バンクーバーで、裁判所を出る華為技術の孟晩舟副会長(中央)(ゲッティ=共同)

 【北京=三塚聖平】在カナダ中国大使館の報道官は、カナダの裁判所が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟(もう・ばんしゅう)被告の米国への身柄引き渡しの可否を決める審理で、孟被告側の主張を退けたことに「中国は強い不満と断固とした反対を表明する」との談話を発表した。声明は29日付で、カナダ側に対して申し入れをしたことも明らかにした。

 報道官は声明で「米国の目的は中国のハイテク企業と華為を抑圧することで、カナダは米国の共犯者の役割を演じた」と非難。「中国公民の合法的な権益を深刻に侵害している」と批判した。

 一方、華為は28日に「大変残念だ。当社は一貫して無実を信じている」とする声明を発表。声明で「最終的にはカナダの司法制度により、潔白が証明されるものと期待している」と強調した。



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