米中西部ミネソタ州ミネアポリス近郊で黒人男性のジョージ・フロイドさん(46)が白人警官に暴行され死亡した事件を巡り、5月31日も米各地で抗議デモが起き、一部が暴徒化した。米メディアによると、デモ激化を受けて夜間外出禁止令が出たのは、首都ワシントンなど全米の40都市以上。AP通信によると、この数日間に少なくとも4100人が拘束された。
米紙ニューヨーク・タイムズは、外出禁止令を出した都市の数は公民権運動を率いたマーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺された1968年以来の規模だと伝えた。
一連のデモはこれまでに全米の75都市以上に拡大し、収束の気配はない。15州と首都ワシントンでは計約5千人の州兵が動員された。デモは英ロンドンやカナダ、ドイツにも飛び火し、国際的な広がりも見せている。(共同)