自民党は2日、避難所における新型コロナウイルス対策をまとめた。梅雨の季節を迎え、災害の発生も予測される中、政府や地方自治体に「3密」を避ける措置を促す狙いがある。
対策では「避難前」「避難時」「避難後」の対応をそれぞれ明記した。避難者の健康状態を把握するため「避難所の受付時のチェック体制を強化すべき」として、非接触型体温計やサーモグラフィーの活用を提言。マスクや消毒液などの備蓄を求めた他、避難者間の滞在スペースは1~2メートル以上距離をあけることも求めた。「できるだけ早期に避難所からバス・トイレ付の旅館・ホテル等に移送するように努めること」とも記した。
党災害対策特別委員会の今村雅弘委員長は記者会見で「常にこれ(対策)を見ながら現場でチェック体制を整えてもらいたい。新たに何かが起きたら対策に加味して、充実させていきたい」と述べた。