新型コロナウイルス感染防止に対応した「新しい生活様式」が提唱される中で、思うように外出や運動ができない子供たちにも楽しんでもらおうと、ケーブルテレビのJ:COMは無料放送の「J:テレ」で、「みんなで夢体験!きらめき★先生」(毎週月曜午後5時)の放送を開始した。
番組は、外出自粛で急速に普及したオンライン通話システムからヒントを得た。「これを使えば、普段は絶対会えないアスリートや有名人と子供らが触れ合う夢のような体験ができるのでは」(制作担当者)というもの。
1、8日の放送(いずれも再放送あり)に出演するサッカーJリーグ、浦和レッズの槙野智章選手は「画面を通じてだからこそ伝えられることもある。直接会うには場所やスケジュールの問題もあるが、この状況下、ウェブ上で出会えるのは大切なこと」と話した。
槙野選手は外出自粛期間中、「モチベーションの維持やコンディションを整えるのも難しかったが、自分がしなくてはならないことがしっかり整理できた。自分にしかできないことの発信など、いい意味での“ビジネスチャンス”でもあった」と前向きに振り返る。
宣言期間中、リモートによる交流が一気に広がった中で、「今後もリモートでの仕事は増えるが、僕ら選手にとっては生で見てもらうのが大事。リモート交流などをきっかけに、サッカーの魅力や楽しさを伝えていければ」と話した。この番組を通じ、「今の小学生の夢や目標を知ることができた」とも話した。
「J:テレ」は契約の有無にかかわらず、J:COMのネットワークが接続されている建物なら、無料で視聴できる。現在、J:COMの同番組ホームページで、出演する子供も募集している。(兼松康)