英EU、FTAへ4回目交渉 2日開始、延長判断も

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EUと英国の国旗が半々に印刷されたパズル(ロイター)

EUと英国の国旗が半々に印刷されたパズル(ロイター)

 【ロンドン=板東和正】英国と欧州連合(EU)による自由貿易協定(FTA)など新たな関係構築に向けた4回目の交渉会合が2日から開かれる。ただ協議は難航しており、年末としている交渉期間の延長の是非を6月末までに決める見通しだ。EU側は延長を受け入れる方針だが、英国は延長を拒否し続けている。交渉が期間中にまとまらなければ、経済が混乱する恐れがある。

 英メディアによると、今回の交渉会合は2日から4日間、テレビ会議形式で行われる予定。英国は1月末にEUを離脱し、年末までは現状の経済関係を保つ「移行期間」にある。英EUは3月上旬に交渉を開始し、移行期間中のFTA合意などを目指してきた。しかし、公正な競争条件の確保や漁業権などをめぐり、双方の溝は大きく、年内の合意は困難視されている。

 移行期間に関しては2022年末まで延長できる仕組み。英EUは4回目の交渉会合後、6月末までに首脳級の会合を改めて開き、移行期間延長の可否を判断する見通し。移行期間の延長をめぐっては、英EU間で意見が対立している。

 EUのバルニエ首席交渉官は5月25日、親EU派の野党議員に宛てた書簡で、移行期間の1~2年の延長を受け入れる考えを示した。一方、英側で交渉を率いるフロスト英首席交渉官は同月27日、移行期間を延長しないことは英政府の「確固たる方針」であると強調した。ジョンソン英政権は早期の「完全離脱」を目指しており、延長は避けたい考えとみられる。

 延長されないまま年内に交渉がまとめられなければ、英EU間の貿易は世界貿易機関(WTO)の規則に従い、関税が発生する恐れがある。

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