首都ワシントン、部隊大量投入で暴徒封じ込め 「軍動員」発言に反発も

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デモ参加者による落書きの前を横切り、ホワイトハウスから教会に向けて歩くトランプ米大統領=1日(AP)

デモ参加者による落書きの前を横切り、ホワイトハウスから教会に向けて歩くトランプ米大統領=1日(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】中西部ミネソタ州ミネアポリスでの白人警官による黒人暴行死を受けた抗議デモと暴動で、首都ワシントン(コロンビア特別区)はトランプ大統領の指示で州兵部隊や治安要員を大量投入した結果、1日と2日の両夜とも暴徒による市内での破壊行為を封じ込めた。ワシントンでの成功は全米での「デモ正常化」の糸口となりそうだ。

 トランプ氏は1日、州兵部隊に加え国土安全保障省、国境警備隊など連邦政府機関の治安要員を総動員して市中の警備を強化。上空には軍用ヘリを何機も展開させ、暴動に発展しそうな行動を徹底監視した。夜間外出禁止令を日没前の午後7時から出し、暴徒らの活動を制約したのも奏功したとみられる。

 ただ、こうした措置に加え、トランプ氏が1日、暴徒に対し「米軍を動員する用意がある」と発言したことが、権力による法執行の強化に忌避感が強い左派系市民の新たな反発を呼び起こした。

 ホワイトハウス前の街頭では2日、前日を大きく上回る約千人が集結。「黒人の命は(白人と同様に)大切だ」などの常套的な掛け声に加え、この日は「トランプは退陣せよ」などと、トランプ氏に矛先を向けるシュピレヒコールやプラカードが一気に増えた。

 南部バージニア州在住のブランドンと名乗る白人男性(51)は「トランプ氏は米国を警察国家にしようとしている。国民への裏切りであり、反逆罪に問うべきだ」と主張した。

 トランプ氏が1日、ホワイトハウスで「暴動に厳然と対処する」との声明を発表後、デモ参加者が集まっていた通りに建つ歴代大統領ゆかりのセント・ジョンズ教会を訪れ、その様子をメディアに撮影させたことも波紋を呼んだ。

 トランプ氏としては暴徒が街頭を占拠するのを許さないという強固な意思を示す狙いを込めていた。しかし、同氏の訪問前、警官隊が付近の路上にいたデモ参加者を強制排除したと報じられたことも同氏への反発につながった。

 一方で、平和的なデモと極左勢力などに扇動された暴力行為を峻別すべきとの考えは、デモ参加者の間でも共有されつつある。

 今年高校を卒業したジェロームと名乗る黒人青年(18)は「暴徒は黒人運動の大義とは無縁の外部勢力だ。関係を持ってはならない」と訴えた。

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