電気で抗菌する繊維を開発、マスクなどの素材に 村田製作所と帝人子会社 新型コロナへの性能も検証へ

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力を加えると電気が発生し抗菌性能を発揮する繊維「ピエクレックス」で製造したマスクなどのサンプル=4日午後、大阪市北区(山本考志撮影)

力を加えると電気が発生し抗菌性能を発揮する繊維「ピエクレックス」で製造したマスクなどのサンプル=4日午後、大阪市北区(山本考志撮影)
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 村田製作所と帝人の子会社「帝人フロンティア」(大阪市)は4日、力を加えることで電気エネルギーを生み出し、抗菌性能を発揮する繊維「PIECLEX」(ピエクレックス)を共同開発したと発表した。マスクやシャツなどの素材として当面は国内市場向けに展開し、令和7年度で100億円の売上高を目指す。新型コロナウイルスなどへの抗ウイルス性能についても検証を進める。

 両社の発表によると、繊維は主原料である植物由来のポリ乳酸が人の動きなどによる伸縮で電気を発生し、黄色ブドウ球菌など幅広い細菌の活性を失わせる。繊維自体が抗菌性能を持つため洗濯しても効果は持続し、植物由来のため環境への負荷も小さい。

 薬剤などを使用しないため、布マスクや紙おむつなど衛生用品の素材としての利用を見込むほか、細菌が汗や皮脂を分解して発する臭いを防ぐ効果もあり、靴下やシャツなどアパレル製品への展開も想定する。

 ポリ乳酸を電子部品に応用する村田製作所と、ウェアラブルセンサーに応用する帝人フロンティアが共同出資し、繊維の研究開発や販売を手掛ける合弁会社「ピエクレックス」(滋賀県野洲市)を4月に設立。生産は帝人フロンティアが行い、今年度中の製品化を目指す。

 大阪市内で6月4日に開催された発表会見に出席した村田製作所の村田恒夫会長兼社長は「培ってきた技術が帝人フロンティアの技術と組み合わさることで、新たな価値の創造に貢献できることをうれしく思う」とし、帝人フロンティアの日光信二社長はピエクレックスについて「未知の世界を切り開いてくれる製品だと確信している」と述べた。

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