コロナ予防に「根拠なし」 コンブや緑茶など38商品 消費者庁


 消費者庁は5日、新型コロナウイルス感染症の予防効果をうたい、コンブや緑茶などの食品やアミノ酸入りのスプレーを販売するインターネット通販会社35社に「表示の根拠がない」として改善を要請し、消費者に注意を呼び掛けた。

 同庁表示対策課が注意喚起した商品は「海藻に含まれるフコイダンが肺炎の重症化を防ぐ」と表示されたコンブやメカブ、「カテキンに抗ウイルス効果がある」と紹介された緑茶や紅茶のほか、「ウイルスが不活性化する」として販売されたアミノ酸や、光触媒が含有された除菌・抗菌スプレーなど38商品。

 同庁によると、新型コロナの特性は明らかになっておらず、現状では民間の研究所での試験は不可能なため、これらの表示には合理的根拠がない。景品表示法違反や健康増進法違反の恐れがあると判断した。販売サイトを運営する企業にも出品削除などの対応を要請した。



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