フリーアナウンサーの久米宏さん(75)が6日、自身がパーソナリティーを務めるTBSラジオの「久米宏ラジオなんですけど」を、6月いっぱいで終了すると番組内で明らかにした。
同番組は平成18年10月にスタート。同局の堀井美香アナウンサー(48)とのコンビで毎週土曜日午後1時から生放送しており現在、久米さん唯一のレギュラー番組。「ここ数年、言い間違いが多くなった。いい時にやめる方がいい」などと理由を語った。
久米さんによると、年明け早々には終了が決まっていたが、新型コロナウイルス禍のなかで言いそびれてしまったと釈明。「理由を挙げれば100くらいある。ここ数年はラジオを聴き直してみると“あれっ”と思う言い間違いが多い。集中力とか根気とかが落ちてきた。年齢かな」と語った。
その上で「下り坂になってから番組をやめるのは、一番よくないと思っていた。わりと調子のいいときにやめるのが聴いている人、制作している人にもいい思い出になる-というのが僕の持論なんです」と説明。横山やすしさんと共演した「久米宏のTVスクランブル」(日本テレビ系、昭和57年10月~60年3月)は「窮地に陥って玉砕した」と笑わせながら、いい形で後継番組にバトンタッチできると話した。
この日の放送は、5日に死去した拉致被害者家族会の初代代表、横田滋さんの話題でスタート。「産経新聞の記者が猛然と取材して、横田めぐみさんがいなくなって20年たったころ(平成9年)にポンと記事を書いて、大騒ぎになった。ぼくが(テレビの)ニュースステーションをやっていたころです」と話していた。