滋賀県の琵琶湖で船が転覆し乗員13人全員が救助された事故で、船の定員は10人だったことが8日、滋賀県警大津北署への取材で分かった。署は船舶安全法違反の疑いもあるとみて、操船していた大阪市此花区の男性会社員(41)らから事情を聴いている。子供も乗船していたが、定員超過の可能性があるという。
事故は7日午後1時ごろに発生。主にレジャーに使われる船「プレジャーボート」(全長約6・3メートル、約1・7トン)が転覆し、4~41歳の男女13人が救助された。児童3人を含む4人が病院に搬送され、うち女性1人が低体温症で経過入院した。
署によると、滋賀県琵琶湖等水上安全条例で着用が義務付けられる救命胴衣を数人が着用していなかった。救命胴衣を着けていない人が、着けている人にしがみついて救助を待っていた。