ソフトバンクグループ(SBG)傘下で運用額が10兆円規模の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が世界で15%程度の人員削減に踏み切ることが9日明らかになった。欧米メディアが報じた。新型コロナウイルス感染症の流行で出資先企業の価値が大きく減り、運用成績が悪化したためだ。
ファンド運営会社の従業員約500人のうち80人程度を減らす。近く着手するとみられる。立ち上げ以降、初の大幅な人員削減になる。
ビジョン・ファンドは2017年に設立。サウジアラビアなどの政府系ファンドも出資し、人工知能(AI)やロボット、バイオを中心とした先端技術を有する非上場新興企業などに投資している。巨額出資した共有オフィス大手の米ウィーカンパニーの経営悪化で多額の損失が出た。(共同)