「風と共に去りぬ」米動画サービス、人種偏見理由に配信停止

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映画「風と共に去りぬ」に主演したクラーク・ゲーブル(左)とビビアン・リー=1939年(AP)

映画「風と共に去りぬ」に主演したクラーク・ゲーブル(左)とビビアン・リー=1939年(AP)

 米動画配信サービス「HBOマックス」は10日までに、人種偏見を含んでいるとして、映画「風と共に去りぬ」の配信を停止したことを明らかにした。白人警官による黒人男性の暴行死事件を受け、全米で抗議デモが広がったことへの対応とみられる。

 「風と共に去りぬ」は、米国の南北戦争のころの南部を舞台に、農園主オハラ家の令嬢スカーレットの半生を描いた作品。1939年に公開され、米アカデミー賞を多くの部門で受賞した。一部で奴隷の描き方に対する批判的な見方もあった。

 HBOマックスの広報担当者は「『風と共に去りぬ』は、不幸にも米社会で一般的だった民族や人種への偏見の一部を描いている」と説明した。配信を再開する際は歴史の説明などを付け、オリジナル作品のまま配信する方針という。

 HBOマックスは、米通信大手AT&T傘下のワーナーメディアが5月に始めた動画配信サービス。(ニューヨーク 共同)

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