【ロンドン=板東和正】米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスの感染者数が16日、世界全体で累計800万人を超えた。死者数は43万人以上。米国のほか、ブラジルやインドなど新興国でも増加が目立ち、世界全体で約千人に1人の割合で感染した計算となった。
感染者は累計で4月初めに100万人に到達するまで約3カ月を要したが、検査態勢拡充もあり、その後は12~13日で100万人ずつ増加。500万人を超えて以降は9日で100万人増とペースが拡大した。今回は8日間で100万人増とペースが上がった。
一方、感染拡大のピークを越えたとされ、経済活動の再開に動く欧米では「第2波」が懸念されている。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は15日、ジュネーブでの記者会見で「感染を抑制した国でも、再発の可能性に警戒しなければならない」との見方を示した。
西欧諸国では鈍化傾向にある一方、秋から冬の時期を迎える南半球のブラジルやペルーなどで、感染拡大が目立っている。