安倍晋三首相は19日、日米交流団体「ジャパン・ソサエティー」の年次総会に寄せたビデオメッセージで、新型コロナウイルスの克服に向けて「日米こそがウイルスとの闘いをリードしていかなければならない」と述べ、日米連携の重要性を訴えた。
首相は感染収束のため、「短期的には治療薬、中長期的にはワクチンの開発や生産、さらにはそれらへの公平なアクセスが死活的に重要だ」と強調。そのために、先進7カ国首脳会議(G7サミット)に治療薬やワクチンを途上国も使えるようにしていく「特許権プール」の創設を提案する考えを重ねて示した。
さらに、新型コロナの感染拡大に伴い来年に延期した東京五輪・パラリンピックについては「人類がウイルスとの闘いに打ち勝った証として開催する決意だ」と改めて語った。ビデオメッセージの収録は今月5日に官邸で行われた。