立憲民主党など野党4党の国対委員長は24日、国会内で会談し、河井克行前法相と妻の案里参院議員=いずれも自民党離党=が逮捕された事件の実態解明チームを設置する方針を決めた。解明チームは自民党本部から夫妻側に提供された計1億5千万円を巡り、自民党に公開質問状を提出。その後、初会合を開き、弁護士から公選法の買収罪について説明を受けた。
野党は資金提供の時期に安倍晋三首相(党総裁)と克行前法相が複数回面会していたとして、関連を追及する考えだ。
立民の安住淳国対委員長は「首相が直接会って資金提供を決めたとなれば大きな責任になる。真相に一歩でも近づきたい」と記者団に強調した。
1億5千万円は昨年4~6月、夫妻がそれぞれ支部長を務めていた党支部へ入金された。共同通信の「首相動静」によると、首相と克行前法相は昨年の4月17日や5月23日などに面会していた。