立憲民主党と社民党が合流した場合の党のあり方についての文書を両党の幹事長間でまとめ、25日の社民党の常任幹事会で報告された。社民は7月9日に地方ブロックの幹部を集めた会議を開催し、党内議論を進める方針。秋に臨時の党大会を開いて結論を出したい考えだが、地方組織などには反対論も根強く、意見集約は難航しそうだ。
常任幹事会では、合流に慎重な姿勢を示す福島瑞穂党首が「社民党は合流の意義について確認していない。ゼロベースだ」と述べた。また、文書をめぐっては「合流に合意したかのような誤解を与える」との意見も出たという。
立民が昨年12月に合流を呼び掛けたことを受け、両党は協議を続け、今回、立民の福山哲郎、社民の吉田忠智両幹事長が文書をまとめた。文書には「政権交代を実現する、両党合流によって、歩みを進める」と明記。次期衆院選の比例代表名簿で小選挙区との重複立候補者を同一順位とする方針などを盛り込んだ。
常任幹事会後に記者会見した吉田氏は「社民党を愛する人が多い一方、今のままでいいのかと思っている人もいる」としつつ、「何とか秋に大会を開いて態度を決めたい」と述べた。