グテレス国連事務総長は25日、オンラインで記者会見し、8月6日に広島市で営まれる「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)に参加できるかどうか現時点で予測するのは「現実的ではない」と述べた。新型コロナウイルスの感染拡大で、自己隔離が必要になることなどを理由に挙げた。
今年は被爆75年の節目に当たり、グテレス氏は「広島の式典には今年本当に行きたいが、状況がまだ非常に不透明だ」と説明。参加できなかった場合でも「強いメッセージを送る」と語った。
グテレス氏は国連創設75年の今年、核兵器廃絶に向けた機運を盛り上げるため、事務総長として初の広島訪問を計画していた。2018年には現職事務総長として初めて長崎市の「原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に出席している。(共同)