30万円受領の町議が辞職 前法相「安倍さんから」


 昨年7月の参院選を巡る前法相の衆院議員、河井克行容疑者(57)と妻の参院議員、案里容疑者(46)による買収事件で、克行前法相から昨年5月、現金30万円を受領したと認めた広島県府中町の繁政秀子町議(78)が29日、辞職した。授受の際、克行前法相が「安倍さんから」と、安倍晋三首相の名前を出したと説明していた。

 繁政氏は参院選で案里議員の後援会長を務めた。府中町議会事務局によると、26日に辞職願を提出。29日の町議会本会議で、全会一致で可決された。

 買収事件を巡っては、克行前法相から20万円を受け取ったとして、安芸太田町長だった小坂真治氏(71)が4月に辞職。三原市の天満祥典市長(73)は150万円の受領を認め、辞職の意向を示している。



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