カシオ計算機の腕時計「G-SHOCK(ショック)」の出荷数が令和元年度に初めて1千万個を突破したことが3日、分かった。外装に金属を採用した高価格帯の新商品など品ぞろえを拡充し、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域を中心に海外での営業を強化したことも寄与した。
Gショックは1万~3万円台が売れ筋で、外装に合成樹脂を使った商品が大半だった。ステンレスやチタンを用い、6万円台からの「メタルモデル」を平成30年に投入し、ビジネスマンなどを主な顧客層に販売を伸ばしている。
メタルモデルの割合は全体の2割程度で、令和3年度に3割程度へ伸ばす方針だ。ただ新型コロナウイルスの影響で先行きを見通しづらくなっているという。
Gショックは独特のデザインや衝撃に強い構造が売りで、昭和58(1983)年度に発売した。米国や日本で人気となり、平成9(97)年度に約600万個を出荷した。