大雨特別警報が発表された熊本県は4日、陸上自衛隊に対し冠水被害が出た人吉市などへの災害派遣を要請した。また同県は芦北町で家が流されるなどし、約10人と連絡が取れていないと説明した。確認を急いでいる。津奈木町でも土砂崩れで行方不明者がいるとの情報がある。
停滞する梅雨前線の影響で九州で猛烈な雨が降り、気象庁は同日午前4時50分、同県と鹿児島県(奄美を除く)の自治体に大雨特別警報を発表した。両県の10市町村が約3万5700世帯、約7万6600人に避難指示を出した。両県に大雨特別警報が発表されるのは初めて。大雨・洪水警戒レベルで最も危険度が高いレベル5に相当し、土砂災害や浸水、河川氾濫から命を守るための最善の行動が求められる。