河野太郎防衛相は8日の衆院安全保障委員会で、敵の発射基地を攻撃し発射をためらわせる「敵基地攻撃能力」の保有の是非に関し「国民の命と平和な暮らしを守るのが大きな責務。憲法の範囲内で何が最も必要なのか、与党の意見も受け止めながら政府内でしっかり議論したい」と述べた。
「(敵の)発射台や基地を攻撃するのは違憲ではないか」との野党の質問には「指摘はあたらない」と述べ、他に手段がなければ自衛の範囲で合憲だとする政府解釈を踏襲する姿勢を強調した。能力保有も含めてさまざまなミサイル防衛策を検討する考えも示した。