岩手県警一関署は10日、同県一関市の80代女性が株取引に関するうその電話を受け、計3600万円をだまし取られたと発表した。特殊詐欺事件として調べている。
署によると、昨年10月ごろ、女性方に金融機関の職員をかたる男から「あなたの名義で新聞社の株を買った」と電話があった。その後、新聞社社員や査察団体の職員を名乗る男からの電話があり「新聞社に査察が入り、株を買い戻す必要がある」「金は後で戻ってくる」などと言われた。
女性は昨年10~12月に6回、電話で指示された通りに自宅近くのスーパーの駐車場で受け取り役の男に現金計3600万円を渡した。女性は今年5月ごろ、返金を求めるために電話をしたが、連絡が取れなくなっており、署に相談して被害が発覚した。