静岡県吉田町の「レック静岡第二工場」で消防隊員ら4人が死亡した火災を受け、静岡市消防局は12日、吉田町で臨時の運営協議会を開き、第三者による検証を行う方針を示した。消火活動に問題がなかったかを調査する。
協議会には静岡市の田辺信宏市長や吉田町の田村典彦町長らが出席し、5日未明に出火した火災の状況について説明を受けた。今後の課題として、消防訓練の見直しや消防隊員らが犠牲になった経緯の検証を十分に行う必要があると指摘した。
会議後、出席者は火災現場の工場で献花。田辺市長は「遺族のサポートと合わせて、徹底的な原因究明と再発防止に取り組む。4人の命に報いるためにも貴重な教訓として将来につなげたい」と記者団に述べた。
火災は5日午前1時すぎに発生。火元を調べるため倉庫1階から中に入った吉田消防署所属の消防隊員3人と、静岡県警牧之原署の巡査長の計4人と連絡が取れなくなり、倉庫2階で4人の遺体が見つかった。