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August 14, 2020

英劇場街の再開遅れる 「社会的距離」取れず 英国の芸術文化に打撃

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 【ロンドン=板東和正】英国で新型コロナウイルスの流行が落ち着きを見せる中、ロンドンの劇場街「ウエストエンド」は再開が遅れている。政府が求める「社会的距離」を守った上での公演が難しいためだ。ウエストエンドは「キャッツ」や「オペラ座の怪人」など著名なミュージカル作品の発祥の地。英国の芸術文化の歴史を刻んできた劇場街は、先行きの見えない状況に立たされている。

 英政府は4日、全人口の大半を占めるイングランド地方で、約3カ月半休業していたパブやレストランなどの営業再開を容認した。博物館や映画館の再開も許可され、ロンドン中心部には4日朝から多くの市民が集まった。だが、中心部のピカデリー・サーカス駅から徒歩数分のウエストエンドの人通りはまばら。40カ所以上ある劇場は、英政府が外出制限を始めた3月以降、閉鎖されたままだ。

 英政府は社会的距離の規制を、人が集まる場所で他者との間隔を確保できない場合に限り、2メートルから1メートルに緩和した。それでも、出演者が密集して演じることもあるミュージカルを1メートルを保ちながら上演するのは困難とみられている。オペラ座の怪人や「レ・ミゼラブル」などを手掛けるプロデューサー、キャメロン・マッキントッシュ氏は6月17日、上演再開は早くても来年になると発表し「政府が社会的距離の規制の解除時期を明言しないため、適切な計画を立てられない」とこぼした。

 ウエストエンド関係者は劇場を安全に再開するため英政府と協議を進めたい考えだが、政府側から有用な助言は得られていない。英メディアによると、キャッツで知られる作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバー氏は、政府から感染防止策として、歌わずに上演するという「受け入れがたい条件」を示されたという。

 休演期間が長引く中、劇場街が経営難を乗り切れるかも課題だ。英政府は今月5日、劇場や博物館などの施設に対し、計15億7千万ポンド(約2120億円)の支援を行うと発表した。ただ、実施時期が決まっておらず、各劇場は劇団員らの解雇を検討している。ウエストエンドで活動していた数十万人の劇団員は、公演による収入が得られない状況が続いている。かつてレ・ミゼラブルに出演した俳優ブラッドリー・ジェイデンさん(33)は、建築現場の仕事で生計を立ていると明かした。

 劇場街をめぐっては、米ニューヨークのブロードウェーも来年1月上旬まで興行を中止する方針だ。新型コロナ流行前にウエストエンドを訪れていたというロンドン在住者(49)は「感染リスクから市民を守ることが最も大事」とした上で「300年以上続く英国の文化を衰退させないために、政府は明確な再開計画を立てるべきだ」と話した。

 ウエストエンド ロンドン中心部で40以上の劇場が集積する劇場街。最初の劇場が設立されたのは1663年で、1750年が起源とされる米ニューヨークのブロードウェーより歴史が長い。「キャッツ」や「オペラ座の怪人」、「ミス・サイゴン」など人気ミュージカルが初演された。ブロードウェーと双璧をなす演劇の中心地として、コロナ禍以前は世界中の観光客が訪れていた。

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