東京都新宿区の劇場「新宿シアターモリエール」で行われた舞台の出演者や観客に新型コロナウイルスの感染者が多数出ている問題で、都内の小劇場でつくる「小劇場協議会」は14日、協議会が定めた感染防止のガイドラインをシアターモリエール側が守っていなかったことを明らかにした。
協議会は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、シアターモリエールを含む都内31カ所の小劇場で構成し、6月に発足。「客同士の間隔は最低でも1席以上あける」「公演関係者のマスク着用義務」など、小劇場の特性に合った対策ガイドラインを作成し、加盟劇場に順守を求めていた。
しかし、協議会がシアターモリエールへの確認作業を進める中で、ガイドラインに沿った感染防止策が徹底されていなかったことが分かったという。協議会では臨時総会を開き、再発防止策を検討する。
シアターモリエールでは6月30日~7月5日まで、「THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-」とする公演が計12回行われた。14日までに出演者やスタッフ、観客ら計37人の感染が判明し、濃厚接触者850人の検査が進められている。