大阪府の吉村洋文知事(日本維新の会副代表)は15日、国会内で開いた国民民主党の前原誠司元外相と維新の馬場伸幸幹事長らが主催する地方分権の勉強会で講演した。吉村氏は新型コロナウイルス感染症対策で実績を上げ、維新の政党支持率の向上にも貢献している。前原、馬場両氏には吉村氏を呼ぶことで、政党合流に向け交渉を重ねる立憲民主、国民両党を揺さぶる狙いもありそうだ。
吉村氏は11月にも住民投票で賛否を決める大阪都構想について「全体最適を求めていくのが都構想だ」と述べ、実現に意欲を示した。住民投票に至る過程について「絶対に実現させなければならないという執念だけで、ここまで来た。民主的な手続きで権力を変える、統治機構を変えることは命懸けだ」と語った。
一方、自民党の憲法改正の姿勢にも触れ「『憲法改正をやる』と言いながら本気でやっているとは全く思わない」と批判した。
勉強会には三十数人が参加し、維新の議員のほか、国民から前原氏を含む8人が出席した。初回は立民からも1人参加したが、今回は姿を見せなかった。