仏西部ナント大聖堂で火災 放火の疑い、オルガン全焼





煙の上がる仏サンピエール・サンポール大聖堂(AP)

 フランス西部ナントの歴史的建造物サンピエール・サンポール大聖堂で18日、火災があり、約400年の歴史があるパイプオルガンが全焼するなどした。検察当局は大聖堂内の3カ所から出火したとみられると指摘し、放火の疑いが強いとみて捜査を開始した。地元メディアが伝えた。

 18日朝に通報を受けた消防は、約3時間で鎮圧。昨年4月のパリ・ノートルダム大聖堂の大火災ほどの被害には至らなかったが、国内の大聖堂での度重なる火災に悲嘆の声が広がった。

 ブリュッセルで欧州連合(EU)首脳会議に参加中のマクロン大統領はツイッターで消火活動に当たる消防を激励。カステックス首相はバシュロ文化相らと現場に向かうと表明した。

 ゴシック様式の同大聖堂は15世紀に建設が始まり、19世紀に完成した。1972年に大火災があり、約13年かけて屋根などが修復された。(共同)



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