ゴーン被告側から仮想通貨 5千万円、拘束の容疑者に

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インタビューに応じるカルロス・ゴーン被告=1月、レバノン・ベイルート(ロイター)

インタビューに応じるカルロス・ゴーン被告=1月、レバノン・ベイルート(ロイター)

 前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けしたとして拘束された米国人容疑者2人を巡り、ゴーン被告の息子から容疑者の1人に約50万ドル(約5300万円)相当の暗号資産(仮想通貨)が送られていたことが23日、分かった。米司法当局が東部マサチューセッツ州の連邦地裁に同日までに提出した文書で明らかになった。

 2人は米陸軍特殊部隊グリーンベレーの元隊員マイケル・テイラー容疑者(59)と息子のピーター容疑者(27)。文書によると、ゴーン被告がレバノンに逃亡した後の今年1~5月、被告の息子アンソニー氏が数回に分けてピーター容疑者に送っていた。

 米司法当局はこれまでに、ゴーン被告が逃亡前、容疑者の関連会社に計86万2500ドルを送金していたことを明らかにしている。文書は、今回の仮想通貨も合わせて計130万ドル以上が被告側から容疑者側に渡ったと指摘した。

 容疑者2人は地裁に保釈を求めているが、司法当局は今回の文書で、逃亡の恐れがあるため拘束を続ける必要があると主張した。

(共同)

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