「なぜ生きなければ」ALS女性、ブログにつづった苦しみ





大久保愉一容疑者(経営するクリニックのホームページから)
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 ALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者に薬物を投与し殺害したとして、2人の医師が嘱託殺人容疑で逮捕された事件。事件で亡くなった女性は開設したブログに「なぜこんなにしんどい思いをしてまで生きていないといけないのか、私には分からない」などとつづり、ALS患者として生きることの苦しさを1年以上にわたってつづっていた。

 事件で死亡した女性=当時(51)は建築を学ぶため米国留学し、帰国後は東京の設計事務所で働いたが平成23年にALSを発症。実家のある京都に戻り、ヘルパーによる24時間介護を受けながらマンションで1人で暮らしていた。

 身動きや会話はできないため、眼球の動きで操作できるパソコンを使用。30年5月3日、開設したブログの最初の記事のタイトルは、「早く楽になりたい」。唾液がうまくのみ込めず、一日中むせてせき込む様子を書き記し、「助からないと分かっているなら、(中略)本人の意識がはっきりしていて意思を明確に示せるなら、安楽死を認めるべきだ」と訴えていた。

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