自民党の岸田文雄政調会長は27日の記者会見で、東京都を中心とした新型コロナウイルス感染者数の増加傾向に伴う緊急事態宣言の再発令に慎重な考えを示した。「検査体制の強化など、以前に宣言が発令された状況とは異なる。感染症対策と経済対策をバランスよく取り組みが進められている。いますぐ再発令する必要はない」と述べた。
そのうえで「警戒感を持続し、機動的に対応する姿勢は大事だ」と語った。
19日のテレビ番組で観光支援事業「Go To トラベル」をめぐり、政府がキャンセル料の補償を検討していると明かした理由を問われ、「国民の関心を集めていることだから検討すべきとの私の考えを言った。深い考えがあっての発言ではない」と語った。