英政府は27日、ジャンクフードの広告規制など国民の肥満防止を強化する新たな政策を発表した。肥満は新型コロナウイルスの重症化リスクを高めるとされる。自身の太り過ぎが原因で感染後の症状が悪化したと反省するジョンソン首相の苦い経験を踏まえた対策でもある。
新政策では、脂肪分や糖分、塩分の多い食品についてテレビとオンラインの広告を午後9時より前は禁止する。子どもが視聴する機会が増える午後6~9時に広告が多いという調査結果があるとしている。
ジャンクフードの購買意欲を刺激する「一つ買うともう一つは無料」といった広告を規制。250人を超える従業員を雇う飲食店やテークアウト専門店では食品のカロリー表示を義務化し、アルコール飲料への適用も検討する。
3月に感染したジョンソン氏はツイッターに「病院の集中治療室に運ばれた時、私は太り過ぎだった。回復後は犬を散歩させ走っている」と投稿し、ダイエット中だと強調した。(共同)