東急電鉄は27日、全車両内に蛍光灯と一体型の防犯カメラを設置したと発表した。カメラで撮影した映像は携帯電話回線を通して遠隔地で視聴できるため、車両内の犯罪行為をほぼリアルタイムで確認できるという。同社は今後、駅舎など車両以外への設置も検討する考えだ。
東急電鉄所属の全1247車両に設置された防犯カメラは、モノのインターネット(IoT)ベンチャーのモヤイ(東京)が開発した「IoTube(アイオーチューブ)」。LED蛍光灯と防犯カメラが一体となっているため、従来の蛍光灯を交換するだけで済む。また、ソフトバンクの第4世代(4G)移動通信システムを利用して映像を遠隔地の司令所で確認できる。
つり革盗難やけんか、痴漢などを抑止・監視できるほか、車両内で人が倒れた場合も速やかに確認できる。