プーチン氏、ウクライナ東部の親ロシア派地域へ派兵命令/親ロ派独立を承認 停戦合意崩壊、ロシア軍介入も―ウクライナ重大局面/米、バイデン氏とプーチン氏の首脳会談実施に疑問

プーチン氏、親ロ派独立を承認 停戦合意崩壊、ロシア軍介入も―ウクライナ重大局面


2022年02月22日07時26分

【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナ東部の親ロシア派の独立を承認する大統領令に署名した。親ロ派「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の幹部が同日承認を要請していた。大統領令ではロシア軍による平和維持活動も指示した。

プーチン政権は、2014年から続く紛争をウクライナ人同士の「内戦」と位置付け、その解決に向けた15年のミンスク合意の履行をウクライナ側に迫っていた。独立承認によって合意の前提が崩れ、情勢が流動化する恐れが強まった。米欧は一斉に非難した。

親ロ派はロシアに軍事介入を要請。プーチン氏はこれに応じ、正規軍を展開することを決めた。これまで秘密裏に軍事介入する一方で、ロシアはさらなる「軍事技術的な措置」を示唆していた。ウクライナ情勢は重大な局面を迎えた。

プーチン氏は21日の国民向け演説で「(親ロ派の)独立と主権を直ちに承認するという長く待ち望まれてきた決定を下す必要があると考える」と表明。「ウクライナの領土一体性を守るためにあらゆることを行ってきた」と述べ、ミンスク合意の履行のために「粘り強く格闘してきたが、すべては無駄となった」とし、合意を履行しなかったウクライナ政府に責任があるとの立場を強調した。
署名式はモスクワの大統領府で、親ロ派幹部も参加して行われた。ロシアと親ロ派は「友好協力・相互援助条約」にも署名した。

プーチン氏、ウクライナ東部の親ロシア派地域へ派兵命令

2022年2月22日 7:35 (2022年2月22日 7:44更新)

【モスクワ=桑本太】ロシアのプーチン大統領は21日、親ロシア派武装勢力が実効支配するウクライナ東部の一部地域について、ロシア軍を派遣する方針を決めた。国防省に命じた。

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