梅雨明けても野菜高止まり レタスやキュウリ、ナスが2~3割高


 長雨や日照不足で供給量が減ったことで、野菜が値上がりしている。農林水産省が7月29日に発表した主な野菜の小売価格の全国平均値(7月20~22日)は、影響が色濃かったレタスやキュウリ、ナスが平年より2~3割高かった。梅雨が明けても台風シーズンが控える。野菜価格はこの先も天候に左右されそうだ。

 農水省は各都道府県の量販店を10店ずつ、全国470店を週1回調査。20~22日の小売価格の全国平均値(1キロ当たり)は、調査対象である8品目のうち7品目が平年より高かった。

 レタスは30%高い415円。長雨や日照不足で生育が停滞し、玉が小さくなるなどして供給量が減った。キュウリは31%高い672円、ナスは23%高い716円。日照不足で栄養が足りずに実が大きくなるのが遅れ、供給量が不足した。

 このほかバレイショは61%、ネギは26%、トマトは10%、キャベツは8%、それぞれ平年より高かった。

 江藤拓農水相は7月31日の記者会見で「(供給)量が減れば、価格が上がっても、農家の所得は上がらない。生産者も消費者もハッピーではない」と指摘。その上で「8月後半までには落ち着いてくるとは思うが、台風シーズンもやってくる」とし、引き続き価格動向を注視する構えだ。



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